高野台こどもの家保育園 夏まつりの取り組み~第3弾~
雨の日々が続き、梅雨明けが待ち遠しく感じられます。保育園では、「夏まつり」活動を通して、一足はやく夏を感じています。今回は、踊りや神輿、山車への取り組みを紹介します。これらは、先人たちが長く伝承してきた文化の一つであり、私たちに「命のつながり」の大切さを伝えてくれているのではないかと考えています。
≪ソーラン節 と 大漁旗≫【5歳児】
5歳児は大漁旗を振り、ソーラン節を踊ります。
◆ソーラン節:発祥は北海道の積丹(しゃこたん)半島であり、江戸時代からから昭和初期にかけて賑わったニシン漁をうたっています。漁師たちは陸地で待つ家族ために大海原へと船を漕ぎ出し、海の恵みであるニシンを捕ろうと荒れる海とたたかいました。
◆大漁旗:大漁への感謝のために船上へ掲げる旗であり、出産祝いの祝い旗として家に飾ることもあります。
5歳児が制作した大漁旗です。大船にはそれぞれが描いた5歳児全員が乗り、海にはニシンの群れが泳いでいます。自分たちで作った大漁旗をみんなで掲げ、「大漁だぁー!」と誇らしい表情で声を合わせています。
≪花笠パレード≫【4歳児】
4歳児は、華やかな衣装と花笠を身につけ、花笠パレードを踊ります。
「花笠音頭」は、山形県各地の花笠まつりで踊られています。大正時代の土木作業時の調子に合わせて歌われたものが起源とされ、後にパレード用の振り付けがされました。祭りでの踊りは、その土地に暮らす人々が集まり、一緒に踊りを楽しむことで地域への愛着やきずなが感じられるのではないかと思います。
≪スイカ神輿≫【3歳児】
秋の収穫時期を前に、豊作を願って祭りで担がれる神輿。神輿活動の目標は、命あるものをいただくことへの感謝と喜びを感じることです。3歳児にとってスイカは、夏に食べられる大好きな作物です。担ぐ前の神輿作りの時からスイカについての会話が広がりました。「見て!大きいスイカ、おいしいよ。」「一緒に食べよう。(かぶっ!)」と笑顔で話していました。
≪さかな山車≫【0~2歳児】
山車は、神様を招いてもてなすものと言われています。そのため華やかな装飾が特徴です。012歳児が作った色とりどりの魚が飾られています。「おさかなさん」と呼びかけながら笑顔で色を塗り、和太鼓や笛に合わせながら「わっしょい!やー!」と山車引きを楽しんでいます。
私たちの命をつなぐことは、自然の命をいただくことです。その感謝を伝えてきた夏まつりを園児と職員みんなで作り上げ、楽しんでいます。